リアルタイムPCR用スタンダードDNAの絶対定量
デジタルPCRを用いて、リアルタイムPCR用スタンダードDNAの絶対定量をご提供します。
濃度既知のDNAスタンダードによる検量線は、リアルタイムPCRをより確かなものにします。
リアルタイムPCR・スタンダードDNAの絶対定量
リアルタイムPCRにおいて、ターゲット遺伝子の量を正確に定量するには、濃度が正確なリファレンス・スタンダードDNAが必要となります。 しかし、濃度が正確に分かっているスタンダードDNAを常に用意できるとは限りません。
デジタル PCR は、目的遺伝子の絶対定量を可能にする技術で、新規のリファレンスサンプルやスタンダードDNAのコピー数を正確に定量できる新しい方法です。
デジタル PCRによってコピー数を測定したスタンダードDNAは、絶対量によるベースライン(検量線)を提供し、過去のデータやラボ間のデータの比較する上で信頼性を大きく高めます。
測定機器
サーモフィッシャー社のデジタルPCR「QuantStudio 3D」
20000ポイントの極小ウェルでPCRを行います。
蛍光色素
FAM、VIC、(ROX)の検出が可能です。
受け入れサンプル
・スタンダードDNA希釈系列 各DNAは20ul以上
・プライマー およびTaqManプローブ
20ul
納品物
・絶対定量結果報告書
解析の流れ
(1)スタンダードDNAの原液濃度を測定してください。(NanoDoropまたはQubit等)
(2)原液濃度をもとに、原液の推定コピー数を算出してください。
(3)リアルタイムPCRと同様に希釈系列を調整してください。
10倍希釈系列、2倍希釈系列どちらでも構いません。
(低吸着チューブ、希釈用キャリアの使用推奨)
(4)DNA希釈液を送付してください。
冷蔵(凍)で速やかに送付してください。
~ ここから当センターで行います。
(5)デジタルPCRを用いて予備測定を行います。
定量レンジが10-20000コピー/ulと狭いため予備的な測定を行います。
(6)予備測定の結果をもとに、適切な希釈段階を選定しdPCRで絶対定量を行います。
(7)測定結果報告書を作成します。
~ ここまで当センターで行います。
(8)原液からの希釈倍率をもとに、原液のコピー数を算出してください。
解析費用(税別)
簡易測定
12000円 1ポイントの3回(3chip)測定
フル測定
50000円
送られてきたすべての希釈液を、それぞれ測定レンジ内へ希釈しながら濃度を測定します。
測定ポイント数が増えますので、誤差の解消につながります。
オプション
プライマー合成費:5000円※必要なら
プローブ合成費:2万5000円※必要なら
※プライマーとプローブ(FAMかVIC)はリアルタイムPCRで使用しているものが使用できます。
できるだけ送付してください。 DNAのコピー数の算定方法
DNAの塩基数 アボガドロ定数 質量 = コピー ちなみに1pgが数百万コピーに相当します。
注意事項
当センターでは希釈済みDNAの測定のみを行います。
希釈の誤り等による損害について当センターでは一切の責任を負いません。
希釈系列の調整時の誤差が最小になるようピペット操作等に注意を払ってください。